がん検診とは、体の中にがんがあるかどうかを調べる検査になります。がんが見つかった場合には、二次検査などで身体のどの部分にどんな種類のものが、どれほどの大きさであるかなどを調べ、どの治療方法が適しているかなどの方針を立てるための参考となります。四十代以降には、早期発見するために年に一回はがん検診を行うことが推奨されており、女性の場合にはそれよりも早い年代での検診を勧められているものもあります。がん検診を行うことで、早期発見早期治療を行うことができるようになり、実施することによってがんの死亡率が減少するなどのメリットが、科学的に証明されています。

がん検診の流れとしては、一次検査、二次検査、がんの確定診断、治療というのが大まかな流れです。一次検査で健康な人とがんの可能性がある人に分けれ、二次検査に本当にがんかどうかを確かめ、がんと診断された場合には、必要に応じた治療へと進むことになります。がんの部分によって検査方法は異なり、胃がんならば胃のX線検査、肺の場合には、奥の部分にできるがんには胸部X線検査、肺の入口付近にできるものには痰の中にがん細胞が混じっていないを調べる喀痰細胞診、乳がんにはマンモグラフィー、子宮がんには子宮頚部の細胞を採取して行う頚部細胞診などで調べられます。現在、日本人の死亡原因の一位はがんです。

完全に予防することはできませんが、定期的に検診を受けることで発見を早くし、治療することで治せる可能性が高くなるのです。